校長室だよりNO64
今日は校長室だよりをもう一つ。
昨日、ニュースで歌手の美輪明宏さんがお亡くなりになったことを知りました。妻の父親と同い年・同郷の長崎県の出身で、父の話では凄い美男子で「美輪さんのバスには、美輪さん以外みんな女子学生だったよ」と妻に話していたそうです。
その美輪さんの歌に「ヨイトマケケの唄」があります。昭和39年に発表された歌です。私は、昭和38年生まれで、小学生の頃、この歌の歌詞にある「父ちゃんのためならエンヤコラ、母ちゃんのためならエンヤコラ、もひとつおまけにエンヤコラ」と、ヨイトマケの唄とは知らずに、友達と一緒に歌っていたのを思い出します。
この歌と歌の意味を知ったのは、NHKの紅白歌合戦で美輪さんが初めて歌ったときでした。今からそんなに昔のことではありません。美輪さんの迫力ある歌声に驚き、その歌の意味を調べました。長い間、歌詞にある「土方」が差別用語とされ、放送禁止の歌となっていたそうです。しかし、歌の意味するところは、その反対で土木労働者の母とその子を讃える反差別・反偏見の歌であることが分かりました。
この歌の主人公の母は、土木現場で働く「ヨイトマケ」で、その子供は「ヨイトマケの子供、汚い子供」といじめられますが、歌はその母の尊さと誇りを強く訴えています。差別する歌ではなく、差別される側への共感と敬意を歌い上げる素晴らしい歌詞であることが分かりました。歌詞の一部にこんな歌詞があります。
子供の頃に小学校で ヨイトマケの子供 汚い子供と
いじめぬかれて はやされて 悔し涙にくれながら
泣いて帰った道すがら 母ちゃんの働くとこを見た
母ちゃんの働くとこを見た
姉さんかむりで 泥にまみれて 日に灼けながら汗を流して
男にまじって 綱を引き 天に向かって声上げて
力の限りにうたってた 母ちゃんの働くとこを見た
母ちゃんの働くとこを見た
(途中略)
何度か僕もグレかけたけど やくざな道はふまずにすんだ
どんなきれいな唄よりも どんなきれいな声よりも
僕を励まし慰めた 母ちゃんの唄こそ世界一
母ちゃんの唄こそ世界一
10歳のとき、長崎で被爆された美輪さんが、最後に書き残したメッセージが新聞に載っていました。
こんな世の中を
生き抜く武器は
愛の言葉しかありません
この世のすべての問題を
解く鍵は愛です
愛があれば
戦争なんか起きません
美輪明宏
ご冥福をお祈りいたします。
公開日:2026年06月29日 13:23:30
更新日:2026年06月29日 14:15:10