校長室だよりNO78
今日は朝から小雨が降っています。気温は昨日までの高さはありませんが、湿度が高く梅雨が戻ってきたような感じです。これはこれで嫌ですが、自然に文句は言えません。
さて、第一小学校では今年度の職員の研修として「話合い活動」を行っています。その中に「食育」も絡めて行っています。今日はその「食育」について少し書きたいと思います。学校では「給食」が中心となってきますが、世界の給食と比べると大きな違いがあります。外国の給食は、自分の好きなものをとって食べるカフェテリア方式が多いようです。日本のように栄養のバランスを考えられた給食はなかなかないのが現状のようです。子供たちにとっては、自分の好きなものを好きなだけとって食べたいと思うかもしれませんが、そうなると健康面が心配です。5人に1人が生活習慣病予備軍と言われている現在、日本の給食は世界に誇れるものだと思います。
その中で「食育」を行っていきますが、第一小学校では「会話を楽しみながら、マナーを守って、自分の食べきれる量(食べる前に量を調整します)をしっかり食べる」ことができるように指導しています。コロナ禍では、前を向きお話をしないで食べることが基本で、楽しい給食とは言えませんでしたが、今では会話を楽しみながら食べています。しかし、マナーを守ることは大切です。声のボリューム、下品なことは言わない、くちゃくちゃ音を出さない、食事中は立ち歩かない等、周りのことを考えたマナーは必要です。
また、箸の持ち方、ごはん茶碗や汁物碗は持って食べる(肘はつかない)、食器の置き方等、指導することは多いです。子供たちの給食の様子を見に行くと、食器の置き方がバラバラになっているときがあります。給食センターの栄養士の皆さんが示してくださっている「盛り付け表」で配膳位置を確認し、配膳用のサンプルを作っていますが、配膳位置を気にしていない様子が見られます。
日本では昔から、ごはん茶碗は左手前に置きます。これは、箸を右手で持つ人が多いため、1番持ち上げる回数が多いごはん茶碗はすぐ左手でとれるようにするためです。お汁碗は右手前に置きます。これは、2番目にとる回数が多く、また1番こぼしやすいからです。主菜・副菜は奥に置きます。基本的に主菜は食器を持たず、箸を伸ばして食べます。右手に箸を持っている場合、右の方が手を伸ばしやすいため、主菜は右奥に、副菜は左奥に置きます。給食の場合は、主菜はだいたい1品なので、中央奥に置きます。飲み物やデザートは、箸をおいて利き手でとるため、基本的に飲み物(牛乳)は右奥に、デザートは左奥におきます。左利きの子供たちは、この反対と思われる方もいると思いますが、左利きの場合でもこの置き方になります。(箸の置き方のみ反対にします)反対にすると陰膳といい、旅立つ故人のために用意するお膳となるためです。
まず、私たち教師が「配膳の意味」を知り、子供たちに指導していくことが大切です。ご家庭でも、ぜひお子さんにお話ししていただきたいと思います。毎日食べる食事だからこそ、正しいマナーを身に付けることは大切です!
更新日:2025年07月11日 10:49:21