【タイトル】
校長室だよりNO225【本文】
今朝は全校朝会を校庭で行いました。最初に、4年2組の子供たちが、総合的な学習の時間の福祉の学習で作成した車いす用の「スロープ」を全校児童に紹介しました。保護者の皆様のご協力もあり、とても素敵なスロープができました。有難うございました。 その後、次の様な内容の話をしました。 お話の前に屋上にある旗を見てください。いつもと違い国旗が掲げられていますね。それも、一番上まで上がっていないで、半分の高さまでですね。これを「半旗」と言って、亡くなられた方々に悲しみを表すために掲げる旗です。 今日は3月11日です。14年前の今日、東北地方を震源とする巨大地震が起こり、その後発生した大津波の被害と併せて、亡くなった方、行方不明者、その後の関連死の方々を合わせて、2万2千人を超える大災害になりました。東日本大震災と言います。 ここにいるみんなは、一番上の6年生でも、まだ生まれていないので、この地震のことは、映像や写真でしか知ることができませんね。でも、よく知っておいてください。先ほど、2万2千人を超える大災害と言いました。2万2千人という数字は、一人一人の大切な、大切な命の塊です。そして、その一人一人の大切な命の周りには、大切な家族がいるということも忘れてはいけません。亡くなられた方々の中には、君たちと同じ小学生だった子供たちもたくさんいます。当たり前だけど、まだまだ生きたかったでしょうね。やりたいことも一杯あったよね。友達とたくさん遊びたかったよね。夢もあったよね。自分の子供を亡くしてしまったお父さん、お母さんの気持ちは考えるだけで悲しくなります。一番の宝物を亡くしてしまうんだからね。辛すぎます。 逆に、小学生の自分は生き残ることはできたけれど、大切なお父さん、お母さん、家族を亡くしてしまった子供たちもたくさんいます。大切な、大切な人がいなくなるって、辛いよね。想像してみて。14年経っても、涙が出てくるよね。自分は知らないし、関係ないなんて思わずに、悲しくて辛い思いをしている皆さんの気持ちを想像することがとても大切です。だから、決して忘れてはいけないんです。そして、今生きている私たちは、一生懸命に生きなければいけません。生きたくても生きることができなかった人々の思いと一緒に、自分の命を精一杯生きることが大切だと校長先生は思います。 この東日本大震災でお亡くなりになった方々に黙祷を捧げたいと思います。黙祷とは、目をつぶり、黙って心の中で、亡くなられた人に語り掛けることです。1分間行います。黙祷はじめ。(1分間の黙祷)黙祷やめ。本当は、午後2時46分に黙祷を捧げたいですが、全員で行うことができないので、今行いました。午後2時46分には、一人一人、心の中で黙祷を捧げてほしいと思います。 みんなは、14年前の東日本大震災のことを決して忘れず、災害に備え、避難訓練を真剣に行い、自ら行動に移す力を身に付け、友達と協力し、助け合って生きていってほしいと思います。 今日は、午後3時から1年生の保護者会を各教室で行います。1年生の保護者の皆様、どうぞよろしくお願いいたします。【添付ファイル】
この記事に添付ファイルはありません。