【タイトル】

校長室だよりＮＯ７３

【本文】

　今日は気温が高いので、全校朝会を体育館で行いました。あいさつの後、次の様な内容の話をしました。　先週の土曜日に車で出かけました。道はガラガラで、気持ちよく運転していました。メーターを見ると、なんと６０キロも出ていたので、あわてて足でブレーキを踏みスピードを落としました。その時、車が安心してスピードを出して走れるのはブレーキがあるからだということを改めて思いました。もし、ブレーキがなかったら怖くてとてもスピードなど出せません。車にはブレーキがあるから、安心して乗れるんですね。ところで、車には足で踏むブレーキの他にもう一つのブレーキがあるのを知っていますか？サイドブレーキと言います。運転手さんが足でブレーキを踏んでいないと車が動き出してしまうのでは困ります。そこで運転手さんが車から離れるときに使うのがサイドブレーキです。車には足で踏むブレーキとサイドブレーキの両方がちゃんと効いて初めて安心して運転できるのです。　ここまでは車の話です。では、私たち人間にはブレーキがあるでしょうか？実は私たち人間にもブレーキがあります。例えば、友達とふざけっこをしていたとします。とても面白くて、どんどんしているうちに、けんかみたいになってきました。このまま続けていくと、本当のけんかになりそうだ。そんな時、「ここで止めよう」「がまんしよう」、これがブレーキです。「心のブレーキ」です。このブレーキが効かないと、けんかが多くなってしまい、楽しく生活することはできません。みんなの「心のブレーキ」は効きますか？大丈夫ですか？　そして、人間にはサイドブレーキもあります。それは、誰かが友達の嫌なことを言っている、友達に嫌なことをしている。そんな時、周りの子が「そんなことを言ってはダメだよ！」「そんなことをしたらダメだよ！」と言ってあげる。これが人間のサイドブレーキです。「友達ブレーキ」と言ってもいいかも知れませんね。みんなのクラスのサイドブレーキは大丈夫ですか？錆びついたり、故障したりしていませんか？私たちの生活も車と同じ様に、「心のブレーキ」と「友達ブレーキ」が、しっかり効いて、安全で楽しい生活ができるのです。１学期の残りもたったの１３日です。この１３日間「心のブレーキ」「友達ブレーキ」をしっかり効かせて、みんなで楽しく過ごしてほしいと思います。

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