【タイトル】

校長室だよりNO67

【本文】

 今日は全校朝会をオンラインで行いました。あいさつの後、石や木の棒を投げて、他の子供に大怪我を負わせてしまった件について再度指導しました。石や木の棒、物を絶対に投げない。みんなが安全に遊べない場合は、校庭遊びを中止することもあることを話しました。また、校庭にアイス、お菓子、飲み物のペットボトルが入ったビニール袋が、そのまま捨てられていました。放課後遊びで来た子供が食べて、そのまま捨てていったものだと思われます。もちろん放課後に、校庭で遊ぶことはよいですが、飲食は禁止のルールです。子供たちも知っています。ルールが守れない場合は、放課後遊びも禁止とするしかありません。この件についてもご家庭でよく話し合っていただきたいと思います。二つの注意を話した後、次の様な内容の話をしました。  今日は「天国と地獄の長い箸」という話をします。天国にも地獄にも、どちらにも十分に食べ物が用意されています。とても、とても大きな鍋をぐるりと囲んで食事をいただくのですが、天国の人たちにも、地獄の人たちにも用意されているものは、それはそれは長い箸でした。自分の身長よりもあるような長い箸です。必ずその箸を使って食べなければいけないと言うのが、天国と地獄の共通の決まりでした。  地獄の人たちは、とんでもなくその長い箸で、自分の口に食べ物を運ぼうとしますが、何度やっても食べ物はこぼれるばかり。食べることはできません。どんなにご馳走が目の前に用意されていても食べることはできず、常にお腹をすかし、そのせいでけんかばかりしていました。天国の人たちはというと、たくさん美味しいものを食べ、誰もが幸せに満たされている顔をしていました。なぜなら、みんながその長い箸を人のために使っていたからです。鍋を挟んで、反対側の人に「はい、どうぞ」と食べ物を食べさせていたのです。 「まずは、あなたからどうぞ」、そう考えられる人たちの集まる天国では、お腹をすかせることもなく、けんかもなく、みんなが笑いあえる幸せの世界でした。今日のお話は、人はどうしたら幸せになれるかを教えてくれるようなお話だと思います。一小も、自分のことだけを考えるのではなく、他の人のことを考えられる集団になれば、みんなが幸せに、安全に過ごせる集団になれます。    


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