【タイトル】

校長室だよりNO28

【本文】

 今朝は全校集会を体育館で行いました。天気が良いので校庭で行いたかったのですが、校庭が昨日の雨で状況が悪かったので体育館で行いました。あいさつの後、次の様な内容の話をしました。  みんなの集合の様子を見ていましたが、早く並べるようになりましたね。それと、先週「くつのかかとを揃えて靴箱に入れる」話をしましたが、意識をしてかかとを揃えて靴を入れる人が多くなりました。特に、2年生と3年生の靴箱がとてもきれいでした。あいさつもしっかりできていますよ。日々成長していますね。続けて頑張りましょう。今日のお話は、これです。(しいたけ人形を見せる)  これは、30年ほど前、校長先生が6年生の担任の先生をしていた時、6年生の女の子が作ってくれた「しいたけ人形」です。今日のこのお話をします。実は、校長先生、昔から「しいたけ」が大の苦手で、食べませんでした。先生になってからも、給食の時間に「しいたけ」が出たときは、食べずに残していました。ある時、子供たちと一緒に班で給食を食べていた時(校長先生は、給食の時間に、子供たちと班の中に入ってお話をしながら食べるのが大好きでした)、しいたけを食べずによけていた先生を見て、〇〇さんが、「先生は、どしてしいたけを食べないんですか?」と聞いてきました。「先生は、昔からしいたけが大の苦手で、食べられないんだよ。他の食べ物で栄養は取っているからいいでしょ。〇〇さんも、苦手な食べ物あるでしょ?無理せず食べなくていいんだよ。」と言いました。〇〇さんは黙っていました。  次の日、〇〇さんは、この「しいたけ人形」を作ってくれて、先生にこう言いました。「私は、にんじんが苦手だけど、がんばって一口ずつ食べるようにしていたら、今では食べられるようになりましたよ。先生も健康のためにしいたけを一口から食べてみてください。残したら、作ってくれた人が悲しむでしょ。しいたけが出た時は、このしいたけ人形を見て、頑張って食べてみてください。」と言いました。  その通りだなと思って、給食でしいたけが出た時は、このしいたけ人形を見ながら、頑張って一口から食べるようにしました。先生がしいたけを食べる様子を見て、〇〇さんはニコニコしていました。そのうちに、好きではないけれど、食べられるようになりました。周りの子供たちも、苦手な食べ物を一口ずつ食べるようになり、6年生の2学期には、毎日食缶が空っぽになり、残菜が0になることが当たり前になりました。  〇〇さんと出会っていなかったら、校長先生はずっと「しいたけ」が苦手で、ずっと食べなかったと思います。この「しいたけ人形」を見ると、〇〇さんを思い出します。このしいたけ人形も30才になりましたが、今でも校長先生の宝物で、子供たちにこのお話をしています。実は、今日の給食で「しいたけ」が出ます。このしいたけ人形を見ながら、食べようと思います。  給食をしっかり食べることは、自分の健康のことをしっかり考えること、作ってくださる方に感謝の気持ちをもって食べること、食べ物そのものに感謝をして食べることにつながると思います。先日、学校のホームページに4年生の食缶が空っぽになっている写真が載っていました。がんばっているなと思い、嬉しくなりました。みんなもぜひチャレンジしてほしいと思います。


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