【タイトル】

校長室だよりNO14

【本文】

 今朝は全校集会を校庭で行いました。先週、宿題にした「自分たちで集まり、座って黙って待つ」ということができていました。素晴らしい!あいさつの後、次の様な内容の話を子供たちにしました。  今日は「廊下はなぜ走ってはいけないのか」という話をします。廊下はなぜ走ってはいけないのでしょうか?よく言われるでしょ。「廊下は走らない!」って。昔からずっと言われてきていることです。その理由は何なのでしょう?校長先生が6年生の時の話をします。今から50年前、校長先生は福生第一小学校の6年生でした。その時に流行っていた遊びは「ドッジボール」。2時間目の終わりのチャイムが鳴り、あいさつをすると、ボールを持って吉行君は教室を出て、廊下を猛スピードで走りだしました。少しでも早くドッジボールで遊びたいからです。  猛スピードで走っている途中、1年生の女の子が教室から走って廊下に出てきました。吉行君と女の子はぶつかりました。6年生の吉行君はびくともしませんが、女の子はすっ飛びました。そして動かなくなりました。直ぐに先生たちがやってきて、女の子の状態を確かめましたが動きません。吉行君は、もう遊びどころではありません。女の子のことが心配でなりません。死んじゃったのかな?心臓がバクバクしてきました。その時、女の子の意識が戻りました。  先生に抱きかかえられて、女の子は保健室に行きました。吉行君も行きました。先生たちの話では女の子は脳震盪を起こしていたようでした。女の子が元気になったところで、吉行君は「ごめんね。お兄ちゃんが走ったから、けがをさせてしまって。本当にごめんね。」と謝りました。女の子は「私も走っちゃった。ごめんねお兄ちゃん。」と言いました。「よかった。」と安心した気持ちになったと同時に、吉行君の目からたくさんの涙が次から次へと流れてきました。打ち所が悪ければ、本当に死んじゃったかもしれないと思ったからです。吉行君は、その時初めて、先生たちが言っている「廊下は走らない」という意味が分かりました。  自分のことしか考えていなかった吉行君は、早く遊びたいから廊下を走りました。でも、周りの人の安全のことを考えれば、廊下は走ってはいけないのです。吉行君はその後、早く遊びたいときでも、廊下を走ることを止めました。廊下を走らないということは、人のことを考えることに繋がり、優しい心・思いやりの心に繋がります。廊下を走らないで歩くということは、実は人のことを考えた行動なのです。自分のことだけを考えず、周りの人たちのことも考えられる一小に、みんなでしてほしいと思います。  今日の3時間目は「1年生を迎える会」を行います。とても楽しみです。みんなで1年生を温かく迎えましょうね!  


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