【タイトル】
校長室だよりNO13【本文】
今朝は生憎の雨です。週末が夏日で、半袖でも良いくらいでしたので寒暖差にやられます。体調管理にお気を付けください。 さて第一小学校では、今年度から給食時はグループにしてお話をしながら食事をすることにしました。(職員室の職員机にあるアクリル板も撤去しました)しかし、コロナ禍で4年間、黙って前を向いて食事をする習慣が身に付いている子供たちにとっては、なかなか慣れない子も中にはいるようです。先日、担任から「給食時にマスクを外さずに、マスクの間から食べている子がいますが、どの様に指導したらよいですか?」と相談を受けました。また、別の担任からは「グループで食べることに抵抗のある子がいるので、まだ前を向いて食べさせていますが、どうすればよいでしょうか?」との相談もありました。どちらの担任もとても悩んでいるようでした。その話を聞いて、まだコロナは終わっておらず、子供たちを苦しめているのだなと改めて思いました。どちらの職員にも「無理矢理にマスクを外させることはしないように!」と話しました。しかし、「グループで食べることはさせてください。マスクを外すことができるようになるまで待ちましょう。」とも話しました。 矛盾するような答えですが、私は子供たちに、いつかマスクを外してほしいと願っています。私たち人間は、人の表情や口の動きを見て相手の感情を理解することができます。ある心理学者はそれを「共感性」と呼ひ、人が人と関わるためにはとても大切な力であると話していました。私たち大人は既にその力を身に付けているので、たとえ4年間マスクを着けていても大きな問題はありません。しかし、子供たちにとっての4年間は大きいです。「共感性」を身に付けなければいけない時期に、身に付けることができなくなっているからです。ずっとマスクを外さないことは、その「共感性」を身に付けられず、人と人とのかかわりが上手くできない子供たちに育ってしまうことを懸念しています。これからマスクを外せずに生活をし、そのまま社会に出たらどうでしょう?これは大きな社会問題だと思います。今まで4年間マスクを外させなかったのですから、当然直ぐに外せない子もいると思います。しかし、時間がかかってもマスクを外せるようになってほしいと思います。(花粉症の場合や、インフルエンザ等が流行っている時は、もちろんマスクを着けますが…)そして、みんなで給食の時も勉強中も、楽しくみんなでお話をしながら、食べたり学んだりできるようになることを願っています。ご家庭でも、ぜひこの問題に対してお子さんと話し合ってみてください。どうぞよろしくお願いいたします。【添付ファイル】
この記事に添付ファイルはありません。